はじめに:「生涯現役」の理想と、現場のスキルのミスマッチ
私が2026年3月末まで所属していたSES企業は「生涯現役カンパニー」を掲げている会社です。しかし、私のようなベテランが最も力を発揮できる「.NET案件」や「レガシー資産の保守・移行案件」のパイプラインは、現在の同社の主流ではないという現実にも直面しました。
それだけでなく、長年の経験に裏打ちされた私が培ってきた技術領域自体が、現在の同社社内における技術評価の主流ではないという現実にも直面しました。会社が求めるエンジニア像と、私が提供できる熟練の価値。その間に生じたギャップを感じたことが、自らの足で新たな現場を探す決意へと繋がりました。
会社に依存するのではなく、自分のスキルを最も必要としている現場へ自ら飛び込む。そんな思いで、フリーランスとしての活動も視野に入れ、契約満了の数か月前から複数のエージェントへアプローチを開始しました。
60代、エージェント各社の反応。立ちはだかる「年齢の壁」
この数週間で、複数のITエージェントに登録・面談を行いました。結果は、驚くほど明確に分かれました。
大手・老舗の厳しい現実
- PE-BANK / レバテックフリーランス
業界最大手ですが、結果は「ご紹介できる案件なし(お見送り)」。主な理由は、企業側が求める年齢層とマッチしないとのことで、面談にすら進めずお見送りとなりました。大手エージェントが抱えるクライアント(保守的な大企業)において、「60歳の壁」は依然として存在することを感じざるを得ません。スキルや経験の内容を見てもらう機会もなく、年齢だけで判断されたのは正直に言って残念ですが、これも一つの現実として受け止めます。
- Tech-Stock
Tech Stockにも登録しましたが、現時点で特に返事はありません。サービスの紹介ページを見ると30代・40代の若手フリーランスエンジニアが中心とのことで、60代はターゲットから外れているようです。登録はしたものの、あまり期待はできないかもしれません。
シニアの価値を認めてくれるパートナー
一方で、私の37年の経験と技術を真正面から評価してくれたエージェントもありました。
- SEES(シーズ)
SEESは40代から60代のシニアエンジニアに特化したエージェントで、こちらは面談を済ませています。初回面談の際にうかがった話では、取り扱っている案件は基本的にフルタイム勤務で、長期の参画を前提としたものが中心とのことでした。取引企業数が5,000社以上、案件数も豊富とのことで、70代で活躍されている方の実績もあるとのことで、年齢面での安心感がありました。
面談後しばらく連絡がなかったため、その後の進捗状況を確認するため、担当の方へ改めて連絡したところ、「希望条件に合致する案件が多くない状況」とのことでした。ただし、条件に近い案件や動きが出そうな企業については優先的に確認しているとの回答をいただいており、引き続き探してくれている状況です。
- エイジレス(Ageless)
エイジレスは「年齢によるしがらみをなくす」をミッションに掲げているエージェントです。面談も丁寧に対応していただき、フリーランス案件だけでなく、契約社員としての案件も含めて幅広く紹介してくださるとのことでした。商流の関係でクライアントによっては間に別の会社を挟む場合があり、その際は契約社員という形態になることもあるそうです。
面談後しばらく連絡がなかったため、その後の進捗状況を確認するため、担当の方へ改めて連絡しましたが、返事はありませんでした。気になってエイジレスのサイトにログインしASP.NET案件を検索したところ、結果は0件(全件募集終了)。返事がなかった理由が判明したように思いました。ただし、後から考えると、エージェントの検索システムでは案件が「C#」や「.NET」などのキーワードで登録されていて、「ASP.NET」では検索にヒットしなかっただけという可能性もあります。実際、検索キーワードを変えるだけで結果が変わることは珍しくありません。いずれにしても、面談時の対応が丁寧だっただけに、その後の音沙汰がないのは残念でした。
そして5月上旬、ようやくエイジレスから初めての案件紹介が届きました。「一部の限られた方へ優先的にご案内」との触れ込みでしたが、同時に「幅広くお声がけをさせていただいている」とも書かれており、スキルマッチを精査した上での個別紹介というよりは、登録者に一斉配信されたメールだった印象を受けました。案件の内容は、テスト工程に特化した案件です。私の強みはWebアプリケーションや業務アプリケーションの設計~開発であり、テスト専門の案件ではスキルを活かせないため、辞退しました。辞退の際に、希望する技術領域を具体的にお伝えしました。
しかし、その後に届いた2件目の案件紹介はさらに驚くものでした。「非公開求人」「ご経験を拝見し、本プロジェクトの要件に非常にマッチしている」といった魅力的な言葉とともに届いた案件だったため、最初は期待して内容を確認しました。ところが、実際の業務内容は、ドキュメント作成や誤字脱字・体裁チェックが中心。月収条件も、私の希望単価を大きく下回るものでした。これはシステムエンジニアの案件ではなく、事務職に近い業務です。37年のIT開発経験に対して「ドキュメントの誤字脱字チェック」は明らかにミスマッチであり、前回お伝えした希望領域のフィードバックが全く反映されていません。
3件目は別の担当者から届きました。「インフラ分野でのご経験やリーダーシップを高く評価し、個別にご案内させていただく」とのことでしたが、私はインフラエンジニアではありません。案件の内容はドメイン管理のPM業務で、必須スキルにはインフラ構築経験やPM経験が含まれています。私の専門はWebアプリケーション・業務アプリケーションの設計~開発であり、インフラ構築やPM業務は経験がありません。1件目で希望領域をお伝えし、2件目でフィードバックが反映されず、3件目では担当者が変わった上にスキルシートの内容と異なる「インフラ分野」として紹介された。回を重ねるごとにミスマッチの度合いが悪化しています。
「ご経験を拝見し、非常にマッチしている」という言葉と案件の実態との乖離を見ると、スキルシートを精査した上での個別紹介ではなく、実際には幅広く一斉配信されている案件案内なのだろう、と考えるようになりました。面談が丁寧だったエージェントでも、案件紹介の精度が高いとは限らない。「非公開求人」「優先的にご案内」という言葉は魅力的に映りますが、こうした触れ込みに惑わされず、案件の中身を冷静に判断することが大切です。
案件探しの進捗 ― エージェントを追加登録して間口を広げる
当初登録した5社(レバテック、エイジレス、SEES、Tech Stock、PE-BANK)だけでは心もとないと感じ、さらに複数のエージェントに登録を進めました。ここでは、追加で登録した各社の状況をお伝えします。
- Legacy Force(レガシーフォース)
エンジニア歴20年以上のベテラン・シニア人材に特化したマッチングサービスです。登録後すぐに面談日程の連絡があり、運営元である株式会社モロの代表と直接面談をしていただきました。
面談では実際の案件情報を見せていただきながら、私のスキルセットにどのような案件がマッチするかを一緒に見極めてくださいました。代表自ら対応してくださる丁寧さと、具体的な案件を見ながら進めてくれるスタイルに好印象を持ちました。小規模なエージェントならではのきめ細かさを感じます。
面談後しばらく連絡がなかったため、その後の進捗状況を確認するため、担当の方へ改めて連絡したところ、「現在3社へご提案を進めている」との回答がありました。大手エージェントのように自動マッチングではなく、担当者が人の手で経歴をアピールしてくれる。小規模だからこその手厚さが、まさにここに表れています。しかしその後、3社とも年齢の観点から面談設定に至らなかったとの報告がありました。スキルや経験ではなく、62歳という年齢で書類の段階で止まってしまったのです。代表が正直に状況を報告してくださったことには感謝していますが、小規模エージェントの営業力では年齢の壁を突破するのは容易ではないという現実も見えました。現在は5月開始の案件も含めて方針を切り替えて探してくださっています。
- 60代エンジニア.com
60代のITエンジニアに完全特化した日本初のフリーランスエージェントということで、最も期待して登録したサービスのひとつでした。対応言語にASP.NETやC#.NETが明記されており、67歳のエンジニアが参画中という実績もうたわれていました。
しかし、2月17日に登録して以降、一度も返事がありませんでした。電話で直接連絡を取ろうとも考えていましたが、3月に入ってサイトにアクセスしてみたところ、ページが開かない状態になっていました。サーバーの一時的な障害の可能性もありますが、登録後1か月以上返事がなかったことと合わせて考えると、サービスの運営体制に何らかの問題が起きている可能性があります。
「日本初」「60代特化」「登録者1万人突破」という看板は非常に魅力的でしたが、看板と実態は必ずしも一致しないということを学びました。特に小規模なサービスは、突然の運営停止やサイト閉鎖のリスクも考慮しておく必要があります。登録後に返事がないエージェントについては、待ち続けるのではなく、サイトの稼働状況を自分で確認し、早めに見切りをつけて他のエージェントに注力する判断も大切です。
- アデコフリーランス
アデコフリーランス(旧AKKODiSフリーランス)は、世界最大の人財サービス企業であるAdecco Groupが運営するマッチングサイト型のサービスです。アデコが東京都の事業と連携していることを知っていたため、登録してみました。
当初、登録後に届いた案件10件にはASP.NET関連が含まれていなかったため、検索条件にASP.NETを追加しました。しかし、その後に紹介された案件は「即日参画」を求めるものでした。私は現在の契約が3月末までのため、参画可能なのは4月1日以降です。検索条件としてスキルは反映されるようになったものの、参画時期のマッチングにはまだ課題が残っている状況です。
さらに、思わぬ落とし穴がありました。案件紹介メールのリンクから案件情報を画面表示していた際に、誤って応募ボタンをタップしてしまったのです。驚いたのは、確認ダイアログが一切表示されず、ワンタップで応募が確定してしまったことです。慌ててアデコに問い合わせましたが、応募の取り消しはできないとのこと。「応募先企業から連絡があった際に、誤った応募であることをお伝えください」という案内でした。
その後、誤って応募してしまったエージェント企業のうち1社から返事がありましたので、事情を説明してお断りしました。もう1社からは連絡がなく、そのまま自然消滅した形です。結果的に大きな問題にはなりませんでしたが、スマートフォンでの操作中に確認なしで応募が確定してしまう仕組みは、正直なところ不安を感じます。
マッチングサイト型のサービスは、エージェントが個別に営業してくれるタイプとは異なり、プロフィールの設定や検索条件の調整を自分で行う必要があります。受け身ではなく、自分から積極的に動く姿勢が求められる一方で、今回のように意図しない操作が取り返しのつかない結果になることもあります。マッチングサイト型のサービスを利用する際は、画面操作に十分注意されることをおすすめします。
なお、その後の展開として、登録型派遣のアデコに登録して電話面談を行った際に、「東京のASP.NET案件は現在ないが、アデコフリーランスに案件がある」と紹介されたことがありました。派遣の担当者がフリーランスの案件を紹介してくれるという、組織内の横の連携です。紹介されたのはASP.NETを使用したエンハンス業務支援案件で、リモート併用(週1出社)、5月もしくは6月開始の長期案件です。「40歳以上も活躍中」との記載もありました。商流は2次請けで、エージェント企業は所属5名以下の小規模な会社ですが、設立から約23年の実績があります。アデコフリーランスはマッチングサイト型で、アデコ自体は商流に入らず中間マージンも発生しません。必須スキルは、私のスキルセットともおおむね一致しており、相性は良好です。以前の誤応募の苦い経験を踏まえて慎重に操作し、今度は意図的に応募しました。
しかし、結果はお見送りでした。エージェント企業から届いた返信には、「お客様のご希望で年齢制限を設けて選考をされており、50代までの方にて検討中」とのことでした。スキルを見る前に、年齢だけでフィルタリングされた形です。案件情報には「40歳以上も活躍中」と記載されていましたが、これは「40代・50代が活躍中」という意味であり、60代を含むものではなかったのです。「40歳以上」という表現を見て年齢に寛容な案件だと思い応募しましたが、実際には50代に上限が設けられていました。案件情報の「○歳以上も活躍中」という表現は、自分の年齢が含まれるかどうかを慎重に読み取る必要がある。これもまた、フリーランスの案件探しを通じて学んだ教訓のひとつです。マッチングサイト型ゆえの落とし穴はありましたが、派遣との横の連携で思わぬ案件に出会えたこと自体は、大手ならではの強みだと感じています。
その後、アデコフリーランスのマッチングメール経由で、同じエージェントの新しい案件に出会いました。7月開始予定のフルリモート案件で、必須スキルを見る限り、私のスキルセットとの相性は非常に良好です。特に印象的だったのは、「C#ではなくVB.NETが必須」という点でした。最近はVB.NET案件自体が少なくなっているため、長年培ってきた自分の強みを活かせる、非常に貴重な案件だと感じました。また、アデコは商流に入らない形とのことで、条件面でも比較的クリアな印象があります。ただし、案件情報には今回も「40歳以上も活躍中」と記載されていました。以前、同様の表現が記載された案件で、実際には「50代まで」といった年齢条件が存在し、お見送りになった経験があります。そのため、今回も同じような結果になる可能性はある程度覚悟しています。それでも、必須スキルがすべてマッチし、VB.NETを活かせるフルリモートという条件が揃った案件は、現在の市場では非常に珍しい存在です。可能性がある以上、まずは応募してみることにしました。
- ココナラテック
ココナラテック(旧フリエン)は案件数では大手に並ぶ規模で、新規参画者の約23.5%が50歳超というデータもあり、シニア層への門戸が比較的開かれている印象を受けて登録しました。登録から面談予約までの手続きは自動化されており、メールの案内に沿ってスムーズに面談日程を確定できました。大手ならではのシステム化が行き届いています。
初回面談で率直に聞いてみたところ、現時点ではASP.NETのフルリモート案件は見つからないとのことでした。サイト上では多数の案件が掲載されていても、実際に「60代OK」「フルリモート」「ASP.NET」という条件を重ねると、該当する案件はかなり限られるというのが現実のようです。
そこで面談の中で、ASP.NETに限定せず.NET系のデスクトップアプリケーション(C#、特にVB.NET)も対象範囲に含めて案件を探していただくよう依頼しました。私はVB.NETで15年、C#での開発経験もあるため、Webアプリだけでなくデスクトップアプリの領域でも十分に対応できます。
心強かったのは、「案件が紹介された場合は、60代OKの案件と考えてよい」と明言していただけたことです。つまり、ココナラテックから紹介される案件であれば年齢を理由に落とされる心配はないということになります。大手エージェントでありながら、年齢でフィルタリングせずに案件を探してくれるのは、他の大手とは大きく対応が異なります。
そして面談から数日後、ついに具体的な案件の紹介がありました。リモートあり(週1出社)、4月開始という内容です。必須スキル、さらに歓迎スキルも、私のスキルセットとは非常に相性がよく、すべてのスキル要件にマッチしていたため、すぐにエントリーを依頼しました。しかし、この案件は他社経由で別の候補者が先に決まり、お見送りとなりました。年齢やスキルが理由ではなく、他の候補者とのタイミングの差でした。
ここでひとつ、単価に関して学んだことがあります。ココナラテックの単価表示は“税別”だったという点です。税込と税別では月あたり数万円の差が出るため、この違いは大きいです。認識がずれていたまま進めていたら、契約後に「思っていた金額と違う」ということになりかねません。エージェントから単価を提示された際は、「税込か税別か」を必ず自分から確認することをおすすめします。思い込みは禁物です。
案件紹介の翌日には、担当者から電話で状況確認の連絡がありました。その際、講師の案件に興味があるかも聞かれましたが、私は開発エンジニアとして現場で手を動かし続けたいと考えているため、講師案件はその場でお断りしました。講師という選択肢もシニアエンジニアのキャリアパスとしては理解できますが、私にとっては「コードを書き続ける」ことが最優先です。
ただ、講師案件を提案されたこと自体は、60代のエンジニアに対する市場の見方を物語っているようにも感じます。開発の現場よりも「経験を教える立場」として期待されやすいのかもしれません。それが現実だとしても、まずは開発案件での参画を目指していきます。
その後、担当の方からお電話をいただき、単価について改めてご相談がありました。今回は「最低単価を少し調整して、より幅広い案件を探せるようにしたい」というご提案でした。60代という年齢条件がある以上、クライアント企業が受け入れやすい単価帯にすることで案件の選択肢を広げるという考えです。検討の結果、当初の希望額と先方の提案のちょうど中間あたりを下限として合意しました。会社員時代の手取りとほぼ同等の水準は維持できるラインであり、最初のフリーランス案件は「実績を作る」という意味が大きいことを考えると、妥当な判断だと考えています。
そしてさらに、2件目の案件紹介がありました。こちらは基本リモートでの参画が可能な案件で、働き方の面で魅力があります。その後、クライアント企業が上流工程の方を優先的に見ているとの情報があり、引き続き先方に打診を続けてくれましたが、先方からの返答はなく、最終的にサイレントお見送りとなりました。ブログの「学んだこと」に書いた「サイレントお見送りは珍しくない」が、まさに自分自身の案件で起きた形です。
そして、2件のお見送りから時間が経った頃、3件目の案件紹介がありました。「なかなか案件のご紹介ができず申し訳ございません」という言葉とともに届いた案件は、7月開始、リモート併用(週2回程度出社)で、C#によるWebシステム開発を中心とした案件でした。
この案件で特に注目したのは、2件目で「上流工程の方優先」の壁にぶつかった教訓を踏まえて、私のスキルシートの工程に合った案件を選んでくれたのだと感じました。必須スキルのC#は直近の実務経験がありますし、募集が複数名という枠の大きさも心強い。7月開始という時期は当初の希望より遅いですが、スキルマッチ度の高さと条件の良さを考えると、十分に検討する価値のある案件です。エントリーを依頼しました。
その後、4件目の案件紹介がありました。ASP.NET Core Blazor WebAssembly(C#)の開発案件で、私のスキルセットとの相性が非常に良い内容でした。しかし、主な業務内容が、設計~開発の実務ではなくマネジメントが中心の役割です。ブログの冒頭でも触れましたが、私はコードを書き続けるエンジニアでありたいと考えています。また、必須スキルに未経験のRDBMSが含まれていました。技術スタックだけを見ればマッチ度が高いだけに惜しい案件でしたが、役割のミスマッチは案件参画後に双方にとって負担になると判断し、お断りしました。なお、担当者の方からは、「メンバーとして参画可能なポジションが用意できるか確認する」とのご返信をいただきました。ただし、メンバーポジションとなった場合は、案件単価がさらに下がる可能性もあり、私の希望条件を下回ってしまう懸念があります。そのため、単に参画できるかどうかだけでなく、業務内容や役割、条件面を含めて総合的に判断する必要があると感じています。
さらに5件目の案件紹介がありました。こちらはフルリモートの.NET系開発案件で、条件面としては非常に魅力的な内容です。ただし、必須スキルとして求められているC#.NETの実務経験については、私の経験が数ヵ月ほど不足しています。そこで、同じ.NET基盤であるVB.NETでは長年の開発経験があること、またアーキテクチャや設計に関する知見は共通していることを補足したうえで、「C#経験が数ヵ月不足していてもエントリー可能か」を確認していただくようお願いしました。担当者からは、「C#の実務経験年数の部分も含めて、弊社内で検討する」との回答がありましたが、その後、結局連絡はありませんでした。6月1日開始予定の案件だったにもかかわらず、5月末になっても返答はなく、そのまま終了。結果として、ココナラテック2件目と同じ「サイレントお見送り」となりました。「進捗ございましたら改めてご連絡いたします」という定型文の通り、進捗がなかったからこそ連絡もなかった、ということなのでしょう。もちろん、「聞いてみなければわからない」という姿勢で確認をお願いしたこと自体は間違いではなかったと思っています。ただ、必須条件であるC#経験に対して、数ヵ月単位で経験年数が不足していた点はやはり大きく、社内検討の段階で見送られたのだと感じています。案件探しでは、「あと少しなら何とかなるかもしれない」と思う場面もありますが、必須条件の壁の大きさを改めて実感した出来事でした。
6件目に紹介されたのは、汎用機系システムの保守およびオープン系へのマイグレーション案件でした。案件では汎用機系システムの経験が求められていましたが、私の汎用機系の実務経験は約30年前のものです。さらに、今回の案件で使用される次世代フレームワークについても未経験でした。過去に経験がある分野であっても、ブランクが長ければ即戦力として十分に貢献するのは難しい――そう冷静に判断し、今回はお断りすることにしました。なお、この案件は派遣契約とのことで、ココナラテックがフリーランス向けの業務委託案件だけでなく、派遣案件も取り扱っていることを知りました。最近は、フリーランスエージェントと派遣会社の境界も少しずつ曖昧になってきているのかもしれません。
15社以上のエージェントに登録した中で、具体的な案件を紹介してくれたのはココナラテック、IDHフリーランス、フォスターフリーランスの3社に加え、アデコフリーランス経由、エイジレスフリーランスでも案件に出会うことができました(ココナラテック6件、IDH 9件、フォスターフリーランス2件、アデコフリーランス2件、エイジレスフリーランス2件)。特にココナラテックは、担当者が個別に電話をくれ、単価の相談もしてくれ、複数の案件を紹介してくれました。60代のフリーランスにとって、こうした人の手によるサポートがどれだけ心強いか、身をもって実感しています。
さらに間口を広げて新規登録
面談済みの4社からなかなか案件が出てこない状況に危機感を覚え、さらに3社(クラウドワークス テック / テックダイレクト / ランサーズ テックエージェント)のエージェントに追加登録しました。クラウドソーシング大手が運営するフリーランスエージェントで、すでにクラウドワークスとランサーズにはアカウントがあったため、関連サービスへの展開はスムーズでした。
ただし、3社ともシニア特化型ではなく、主なターゲット層は20代〜40代です。登録してみて案件を紹介してもらえるかどうかは未知数ですが、登録すること自体にデメリットはないため、間口を広げる意味で追加しました。
なお、テックダイレクトからは登録後すぐに「おすすめ案件」のメールが届きましたが、必須スキルが私のスキルセットとはマッチしない案件でした。アデコフリーランスでも同様の経験をしましたが、マッチングサイト型のサービスから届く「おすすめ」メールは、必須スキルとの実際のマッチ度は考慮されていません。担当者が経歴を理解した上で手動で選んでくれるエージェント型との違いを、ここでも感じました。
さらに、マッチングサイト型ならではの注意点がもうひとつありました。テックダイレクト経由で、あるSES企業から「エンジニアの方をご紹介いただき、企業とのマッチングを行っていただけないか」というメッセージが届きました。これはエンジニアとしての案件紹介ではなく、SESブローカー(人材紹介の営業パートナー)としての勧誘です。「ご経歴を拝見し」と書かれていましたが、実際には一斉送信に近い形で送られているのかもしれません。マッチングサイト型のサービスでは、エンジニア案件だけでなく、こうした営業パートナーの勧誘が企業側から届くこともあります。案件の紹介なのか、営業の勧誘なのかを見極めた上で対応する必要があります。
- ROSCA
3月も後半に入り、ココナラテックの2件は動きがないまま、Legacy Forceの3社提案も面談設定に至らず、エンドとの面談が一度も実現しないまま時間が過ぎていきました。正直なところ心配になり、何か手を打たなければという焦りから、クラウドワークス テック経由でメールが届いていたROSCA株式会社というエージェントに登録しました。
ROSCAはクラウドワークス テックと業務提携しているエージェントで、マージンを「一律固定額」で公開しているのが特徴です。表示単価はマージン差し引き後のエンジニア受取額であることを面談で確認できました。マージンが公開されているため、エンド企業がいくら支払っているかが逆算でき、自分の市場価値を把握しやすい仕組みです。
初回面談では、担当者から率直な市場状況を教えていただきました。この時期は4月案件の決定スピードが非常に早まっているとのこと。3月中旬以降、企業の新年度予算が確定し始め、4月開始の案件が次々と決まっていっている状況だそうです。つまり、迷っている間に案件が他の人で埋まってしまうリスクがあるということです。
面談の結果、以下の方針で案件を探していただくことになりました。
まず、対象時期を5月開始まで拡大しました。4月にこだわりすぎると焦って条件の悪い案件を受けてしまうリスクがあります。5月まで広げることで選択肢が増え、4月中にじっくり比較できる時間的余裕も生まれます。
そして、働き方の条件についても担当者から提案がありました。他の応募者との差別化を図るため、週5日出社可としたいとのことです。レバテックプラットフォームの調査でフルリモート可はわずか15%であることがわかっていましたし、フルリモートにこだわるほど応募できる案件が減り、他の応募者に機会を奪われるリスクがあります。通勤1時間以内という条件で、週5日出社を承諾しました。フルリモートに限定していては案件が見つからないという現実を受け入れた判断です。
さらに、担当者から「4月案件の決定スピードが早まっている状況を踏まえ、条件に合致する案件については先行してエントリーを進めさせていただきたい」との提案がありました。年齢で書類選考がなかなか通らないことは容易に予想できます。エントリーの数を増やさなければ、面談にたどり着く確率も上がりません。この方針は理にかなっていると判断し、了承しました。書類通過や面談依頼があれば、詳細な案件情報とともに都度相談してくれるとのことです。
ROSCAの担当者は市場の動きを的確に捉えた上で戦略的に動いてくれている印象があります。ただし、気になる点もあります。支払いサイトが他のエージェントと比べて長めであることと、口コミでは少人数で案件数が少ないという声もあることです。
- IDHフリーランス
転職サイトで株式会社アイ・ディ・エイチからのスカウトメールがたくさん届いていました。求人広告を読んでみると、「会社のイベントや帰社は強制ではない」「案件選択制」「単価連動の給与」と、在籍していたSES企業とは真逆の社風が書かれていました。OpenWorkの口コミでも同様の評価が多く、「やらされている感」を感じていた私にとっては魅力的に映り、試しに登録してみました。IDHフリーランスには「就職保証」という仕組みがあり、フリーランスとして不安を感じたら、IDHの正社員(SES)として就職できるとのことです。
登録後、日程調整のメールが届きました。ただし、メールの宛名に「様」がなく、最初に提示した候補日はすべて埋まっているとのこと。相手の要望に合わせて改めて候補日を返信しましたが、しばらく返信がありませんでした。数日後にようやく返信があり、面談が実現しました。
面談では、事前の期待と現実のギャップがいくつか明らかになりました。まず、月単価はマージン込みの表示でした。表示単価からマージンが差し引かれます。また、インボイス未登録の場合は月単価からさらに2%が引かれるとのことです。開業届を出していない現時点ではインボイス登録もしていないため、この2%は確実に差し引かれることになります。支払いサイトは40〜45日で、一般的な水準と比較するとやや長めの条件です。
そして最も期待していた「就職保証」については、60代には適用されないことがわかりました。正社員としての就職保証はなく、切り替える場合は契約社員になるとのことです。IDHに惹かれた最大の理由だった「フリーランスがダメなら正社員に切り替えられる」という安心感が、60代には存在しないということです。
案件の探し方については、希望条件にマッチした案件を探してエントリーしてもらう方針で依頼しました。IDHにしかない案件が出てくる可能性はゼロではないため、選択肢のひとつとしては残しておきますが、正直なところ大きな期待はしていません。
なお、面談前後を通じて担当者(採用責任者)のメール対応にはいくつか気になる点がありました。最初のメールで宛名の「様」が抜けていたこと、そしてスキルシートを修正したとのメールに肝心の修正済みファイルが添付されていなかったことです。いずれも些細なミスかもしれませんが、案件紹介やクライアント企業とのやり取りを任せるエージェントの担当者としては、細部の正確さは信頼に直結します。また、会社の基本情報についても、一部の転職サイトでは本社所在地が東京都台東区東上野と記載されていましたが、公式サイトでは埼玉県草加市谷塚町となっていました。移転や拠点の変更があったのかもしれませんが、転職サイトの情報が必ずしも最新ではないことがある、という点は頭に入れておくべきだと感じました。エージェントやSES企業の情報を確認する際は、転職サイトだけでなく公式サイトも併せて確認することをおすすめします。
こうした対応面での不安もあり、正直なところIDHには大きな期待はしていませんでした。しかし意外にも、IDHから案件紹介がありました。ASP.NET Coreの新規開発案件で、エンドユーザー直のプライム案件です。
案件情報を見て感じたのは、技術スタック、開発フェーズ、求められる役割、勤務地とリモート頻度、参画期間など、エンジニアが判断するために必要な情報がきちんと整理されていたことです。SES企業に在籍していた頃に営業担当から提示される案件情報は、技術要件があいまいだったり、詳細が後出しだったりすることも少なくありませんでした。エージェント経由の案件情報は、フリーランスが自分で判断するための情報として整理されているため、案件の比較検討がしやすいと感じました。これもフリーランスとして案件を「自分で選ぶ」ことのメリットのひとつかもしれません。
募集要件を見ると、必須スキルは私の直近の実務経験とは厳密には異なりますが、ASP.NET Coreの基盤技術は共通しているため、技術的には十分対応可能と考えています。
ただし、商流の制限によりフリーランス(業務委託)ではなくIDHの契約社員としての参画が条件です。面談で「就職保証は60代には正社員ではなく契約社員」と聞いていた内容が、まさにここで適用される形です。契約社員としての報酬や社会保険の扱いを営業担当に確認したところ、月給は提案単価の7割支給、社会保険はIDHで加入とのことでした。今回は、その条件が自分の希望していた月給ラインを上回る内容であったため、エントリーを依頼しました。
なお、この案件の業務内容に「既存メンバーへの技術フォロー(.NET領域)」とあります。ベテランエンジニアの経験を活かせるポジションとして魅力的ですが、SES業界に長くいた経験から言えば、シニアエンジニアの受け入れ方法には業界特有の慣行があります。クライアント企業にとって60代のエンジニアを単独で受け入れるのはハードルが高い場合でも、若手エンジニアとセットで「技術フォロー役」として提案すれば、受け入れてもらいやすくなることがあるのです。以前在籍していたSES企業でも、営業担当から「シニアの受け入れが難しい場合は、若手とセットで提案することがある」と聞いたことがあります。こうした提案方法は業界では珍しくなく、クライアント企業にとっては若手の教育コストが下がり、SES企業にとっては複数名の参画が実現でき、シニアエンジニアにとっては案件に参画できるチャンスが生まれる。関係者全員にメリットがある仕組みとも言えます。今回の案件がそのケースに該当するかどうかはわかりませんが、シニアエンジニアとして案件情報を読む際には、こうした背景も念頭に置いておくとよいかもしれません。
担当者の対応には不安が残りますが、案件自体は私のスキルセットとの相性がよく、プライム案件という内容も魅力的です。エージェントの対応の質と、紹介される案件の質は必ずしも一致しないということを、ここでも実感しています。
しかし、結果はお見送りでした。営業担当から転送されてきたクライアント企業の原文には、「技術面は問題ない認識ですが、年齢面で不安があるため見送らせていただければと思います」と書かれていました。スキルは認められた。しかし60代という年齢だけで落とされた。悔しさはありますが、「技術面は問題ない」という評価をいただけたことは、自分のスキルが市場で通用するという証明でもあります。この言葉は、今後の案件探しを続ける上での支えになっています。
その後、IDHの別の営業担当からさらに2件目の案件紹介がありました。テレワーク併用の保守業務案件です。しかし、報酬の詳細を確認したところ、提案単価の7割支給とのことで、月給は、希望条件の最低月額単価(マージン別、税別)を下回る結果でした。さらに、月間稼働180時間を超えた場合に残業代が支給される仕組みで、通常の勤務時間から計算すると約35時間分の固定残業代(みなし残業代)が月給に含まれていることになります。ブログの「見えてきた現実」で「固定残業代が含まれていたりする企業も少なくありません」と書きましたが、自分が検討する案件で実際にそれが起きた形です。確認しなければ気づかなかったかもしれません。報酬が希望を下回ること、そして本案件の主要な技術領域と私の強みであるASP.NET Core(C#.NET)との接点が限定的であることから、この案件はお断りさせていただきました。
なお、IDHでは面談から案件紹介までの間に担当者が3人変わりました。面談対応、1件目の案件紹介、2件目の案件紹介がすべて別の担当者です。担当者間の引き継ぎについても気になる点がありました。2件目の返信メールでは私の名前の漢字が間違っていたり、希望条件として伝えていた最低月額単価(マージン別、税別)情報が正確に共有されていなかった可能性があります。案件を紹介してくれること自体はありがたいですが、エージェントを選ぶ際には、担当者が一貫して対応してくれるかどうかも判断材料のひとつだと感じました。
さらに3件目の案件紹介がありました。オフコンで稼働中のシステムをWeb化するプロジェクトです。必須スキルに開発言語での開発経験2年以上とオフコンの基礎知識が挙げられていました。私の経験は約30年前に約1年程度であり、必須条件の2年以上に満たない上にブランクも非常に長いため、即戦力としての貢献は難しいと判断し、お断りしました。
続けて4件目の案件紹介もありました。内容は、遊戯機器向けのサーバアプリ開発案件で、専用筐体である Windows 10 IoT 上での開発が中心というものでした。必須とされている開発言語の実務経験年数が大きく足りていないうえ、Windows 10 IoT の経験はなく、遊戯機器向けサーバアプリという領域も畑違いであったため、こちらもお断りさせていただきました。
年齢的に案件探しが厳しい状況であることは十分に理解しており、選り好みをしている場合ではないのかもしれません。しかし、以前在籍していたSES企業では、スキルのマッチ度が低い現場に配属された経験があります。通常であればお見送りとなるようなスキルセットでの参画でしたが、結果的に現場で十分な力を発揮できず、自分にとってもクライアント企業にとっても良い経験にはなりませんでした。その教訓があるからこそ、条件が合わない案件を無理に受けてしまうと、長期的にはお互いにとって良い結果にならないと判断しました。これもまた、ブログの冒頭で触れた「案件を断る自由」を実際に行使した場面です。
毎回お断りの際に「C#/VB.NETやASP.NET を活かせる案件を」とお伝えしているのですが、オフコンやIoT案件が紹介されてくるあたり、私の希望するスキル領域が社内で正確に共有されていない印象は否めません。4件目のお断りの際には、希望する領域を「Webアプリケーションや業務アプリケーションの開発」とより明確に伝え、具体的な技術スタック(ASP.NET Core、C#.NET、ASP.NET MVC/WebForms、VB.NET)も列挙してお伝えしました。
その効果があったのかもしれません。5件目にして、ついに全条件がマッチする案件が紹介されました。5月開始のフル常駐案件で、必須スキルと尚可スキルは私のこれまでの経験とかなり相性が良く、何より大きいのは、経験年数は不問、年齢も不問と明記されていたことです。これまで開発言語の経験年数や年齢がネックになってきた私にとって、この2つが不問という条件は非常にありがたい。月額報酬も希望条件を大きく上回る内容です。迷うことなくエントリーを依頼しました。しかし、5月開始の案件にもかかわらず4月末まで一切の連絡がなく、サイレントお見送りとなりました。経験年数不問、年齢不問、スキルも全てマッチしていた案件だっただけに、落とされた理由もわからないまま終わるのは悔しさが残ります。エントリーの結果が通知されないまま消えていく案件は、フリーランスの案件探しでは珍しくないという現実を改めて突きつけられました。
IDHから6件の案件を紹介され、4件をスキル不足で辞退し、1件は年齢でお見送り、そして全条件がマッチした5件目はサイレントお見送り。正直なところ、IDHに対する期待は徐々に薄れていました。しかし5件目にして、私のスキルセットにストレートにマッチする案件が届いたこと自体は事実です。4件目のお断りで希望領域を明確に伝えたことが功を奏したのか、あるいは担当者が私の経歴をより深く理解してくれたのか。結果は出ませんでしたが、諦めずに希望を伝え続けることの大切さは変わりません。
さらに6件目として、5月開始の基本リモートワーク案件も紹介されました。しかし、必須スキルには必須スキルには ASP.NET Core が含まれていたものの、それに加えて モダンなフロントエンドフレームワーク、クラウドCLI、特定のテストフレームワーク まで求められていました。これらは経験がありません。同じ ASP.NET Core が含まれている案件でも、周辺技術まで広く必須に加わると、私のスキルセットではカバーできない。「ASP.NET Coreの案件」と一口に言っても、求められるスキルの幅は案件によって大きく異なるということを、ここでも実感しました。この案件はお断りし、5件目の5月開始のフル常駐案件を優先して進めていただくようお願いしました。
7件目はVB.NETからC#NETへの更改案件でした。技術スタックだけを見ると私の経験に近い領域です。しかし、参画中の要員との交代で結合テストからの参画という条件となっていました。私自身は、設計から開発フェーズにかけて強みを発揮してきたエンジニアであるため、テスト工程からの参画ではスキルを最大限に活かし切れないと感じました。さらに、必須スキルとして求められていたデータベースについても、これまで経験してきたものとは異なるRDBMSであり、実務経験はありません。即戦力として十分な価値を提供できるかを冷静に考えた結果、今回は参画を見送る判断をいたしました。なお、案件の単価がフリーランスの9割支給なのか契約社員の7割支給なのかが不明でした。お断りのメールの中で、今後の案件紹介では提示単価に対する支給率(9割・7割等)と契約形態(フリーランス・契約社員)を併せて明示していただけるようお願いしました。ブログの「学んだこと」で書いた還元率の問題は、案件紹介を重ねるたびに形を変えて現れます。確認を怠らない姿勢が、フリーランスとして自分の報酬を守る上で不可欠です。
8件目は、レガシーなオンプレミス環境からクラウド環境への移行に伴う、データベースのバージョンアップおよびプログラム改修案件でした。必須スキルとして挙げられていた開発言語については、これまでの経験を活かせそうな内容であり、技術的には比較的入りやすい印象を受けました。しかし一方で、案件の中心となるデータベースについては未経験のRDBMSであり、これまで扱ってきた環境とは異なる製品でした。特に、データベースのバージョンアップに伴う改修作業は、単純なプログラム修正だけでは対応が難しく、DB固有の仕様や挙動への理解が求められる場面も多くなります。そのため、十分な知識がない状態では、即戦力として期待に応えるのは難しいと判断しました。また、作業期間が6月から最長11月までの短期案件である点も懸念でした。可能であれば長期で安定して稼働できる案件を希望しており、お断りさせていただきました。案件選びでは、単に「言語経験があるか」だけではなく、周辺技術との親和性や契約期間、自分がどのように価値を発揮できるかまで含めて考えることの大切さを改めて感じています。
9件目に紹介されたのは、要件定義フェーズを担当するフリーランス(準委任契約)の案件でした。要件定義自体の経験はあるものの、今回の案件では必須スキルとして、私にとって未経験分野の業務知識が求められていました。この領域については実務経験や業務知識を持ち合わせておらず、即戦力として十分に貢献するのは難しいと判断し、今回はお断りすることにしました。エージェントからは、「面談後の辞退も可能なので、まずはエントリーしてみるという進め方もできます」とご提案いただきました。ただ、以前在籍していたSES企業で、スキルミスマッチの状態で面談に臨んだ経験があります。その際は、質問に対して十分に説明できる内容が少なく、結果として見送りになってしまいました。その経験もあり、今回も必須となる業務知識が不足した状態で面談へ進んでも、結果は大きく変わらないだろうと考えました。そのため、改めて自分が希望しているのは、ASP.NET Core/C#/VB.NET を活かせるWeb・業務系システムの設計~開発領域であることをお伝えしました。
IDHが9件も案件を紹介してくれた積極性は、やはり貴重な存在です。スキルマッチの精度と案件紹介の積極性は、必ずしも比例しない。しかし、数を出してくれるエージェントだからこそ、5件目のように全条件がマッチする案件に出会える可能性がある。結果はサイレントお見送りでしたが、諦めずに希望を伝え続けることの大切さは変わりません。これもまた、案件探しを通じて学んだことのひとつです。
振り返ってみると、転職サイトのスカウトメールは私に「たくさん」届いていました。つまり、年齢やスキルを見た上での個別のスカウトではなく、条件を広くとった大量送信だった可能性が高いです。スカウトメールが届くと「自分に興味を持ってくれている」と感じてしまいますが、実態は自動配信であり、面談してみたら60代には主要なメリットが適用されない。求人広告やスカウトメールの謳い文句は、自分の年齢や状況に当てはまるかどうかを面談で確認するまでは、額面通り受け取らないほうがよいということを改めて学びました。
もうひとつ、この件を通じて学んだことがあります。私がIDHフリーランスに惹かれたきっかけのひとつはOpenWorkの口コミの高評価でした。しかし、後から会社名で調べてみると、過去に「アイ・ディ・エイチ事件」として知られる裁判(東京地裁 令和4年11月16日判決)があったことがわかりました。在宅勤務者に対する出社命令の有効性が争われた事案で、判決自体は公開されている判例情報です。裁判は個別の事情に基づくものであり、それだけで会社の良し悪しを判断することはできません。しかし、口コミサイトの高評価と裁判事例が同じ会社に存在するという事実は、口コミだけで会社を判断することの危うさを教えてくれました。
口コミサイトの評価は、主に「うまくいっている現職社員」の声が反映されやすい構造になっています。スキルが高く案件に恵まれた人にとっては最高の環境であっても、そうでない人にとっては異なる経験になることもある。これはSES企業に限らず、フリーランスのエージェント選びにも言えることです。「登録者1万人突破」と掲げていたサービスのサイトが閉鎖されたり、「リモート案件97%」の実態がフルリモート15%だったりする。口コミや広告の数字だけでなく、複数の情報源を使って裏側も調べる習慣が、フリーランスには不可欠だと実感しています。
- フォスターフリーランス
フォスターフリーランスは1996年のサービス開始以来25年以上の実績を持つ老舗のフリーランスエージェントで、株式会社フォスターネットが運営しています(2023年に株式会社Dirbatoのグループ会社化)。案件数は常時5,000件以上、登録者数は20,000人を超え、ミドル〜シニア層の実務経験豊富なエンジニアを対象としているとのことです。直請け案件が多く高単価であること、元エンジニアのコーディネーターが在籍していることに魅力を感じ、登録してみました。
登録完了の自動送信メールには「職務経歴書をもとにお電話にてお伺いさせていただきます」と記載されていました。この後、担当者から実際に電話があり、面談が実現しました。
電話では、「先行して案件先にスキルシートを見ていただき、条件に合致する案件については先行してエントリーを進めたい」との提案がありました。年齢的に書類選考が通らない状況が続いていたため、この方針はありがたく、承諾しました。フリーランスに加えて契約社員・派遣も含めて案件を探していただくよう依頼し、登録時に入力した月額単価が税別・マージン別であることもお伝えしました。
ここで注意すべきなのは、フォスターフリーランスが謳う「シニア歓迎」の「シニア」の意味です。IT業界で「シニアエンジニア」といえば、一般的には経験豊富なベテランエンジニアを指す言葉であり、必ずしも「60代歓迎」という意味ではありません。主なターゲットは30代後半〜50代の実務経験豊富な層であり、60代のエンジニアがこの「シニア」に含まれるかどうかは、登録後の対応で明らかになります。今回は実際に電話があり案件紹介にも進んでいるため、少なくとも「60代だから門前払い」ではなかったことは確認できました。
その後、早速1件目の案件紹介がありました。バッチ処理開発で、フルリモート案件です。必須スキルにUNIXの知識が含まれていました。私のUNIX経験は20年以上前であり、担当者も「少々期間が空いてしまっているスキル感かもしれませんが」と前置きしてくれていました。また、.NET系の開発ではなくバッチ処理が中心であることも踏まえ、この案件はお断りさせていただきました。年齢による案件探しの厳しさは十分に理解しています。今の自分にとって「選り好み」は贅沢なことかもしれません。しかし、以前在籍していたSES企業で、スキルのマッチ度が低い案件の現場面談に臨んだ経験があります。スキルが合っていないため面談で説明できることが少なく、結局お見送りになりました。通常であればエントリーの段階で見送られるようなスキルセットであっても、営業の判断で面談に進むことはあります。しかし結果は変わりません。スキルが合わなければ面談で評価されることはなく、自分にとってもクライアント企業にとっても時間の無駄になってしまいます。この教訓があるからこそ、無理に条件の合わない案件を受けるのは、お互いのためにならないと判断しました。これもまた、ブログの冒頭で触れた「案件を断る自由」を実際に行使した場面です。
お恥ずかしい話ですが、辞退のメールを送る際に宛名の「様」を付け忘れてしまい、すぐにお詫びのメールをお送りしました。IDHの担当者が「様」を付け忘れたことをブログで指摘した直後に、自分が同じミスをしてしまったのです。他人のミスを指摘するのは簡単ですが、自分も同じミスをする可能性がある。メールの送信前に宛名を確認する、という基本中の基本を改めて肝に銘じました。
その後、2件目の案件紹介がありました。「ご気分を害してしまったら申し訳ないのですが、年齢制限というものがかけられている案件が多く」という正直な前置きとともに、「.NET案件ですと常駐案件であれば紹介できそうです」と出してくださった案件です。内容は、5月開始、フル常駐で、ASP.NET(C#)を使用したWebシステム開発案件です。
年齢制限のある中で紹介できる案件を探してくださったこと、そして年齢の壁があるという現実を正直に伝えてくださったことに感謝しています。必須スキルは私の直近の実務経験とは厳密には異なりますが、WebAPIのアーキテクチャは言語に依存しないため対応可能と考え、エントリーを依頼しました。しかし結果はお見送り。別のエージェント経由で提案されていた他の候補者が先に面談に進んでいたとのことです。ココナラテック1件目の「他社経由で充足」と同じ構造であり、スキルや年齢の問題ではなく、タイミングと商流の差で先を越された形です。5月開始の案件にもかかわらず4月中旬まで結果が出なかった時点で、心のどこかでは覚悟していました。担当者は先方に確認を取った上でお見送りの理由を明確に伝えてくださり、引き続き案件を探すとも言ってくださいました。きちんと結果と理由を報告してくれる担当者がいることは、この案件探しの中で数少ない救いのひとつです。
自分でも案件を探してみた
エージェントからの紹介を待つだけでなく、自分でも各エージェントの検索ページを使って案件を探してみました。3月上旬の時点では4月から参画可能な案件がまだ少ないという印象で、企業側の新年度予算が確定する3月中旬以降に案件数が増えてくることを期待していました。
実際のところ、3月中旬にはココナラテックから2件目の案件紹介がありました。案件自体は動き出していたのだと思います。しかし、3月27日時点で振り返ると、紹介された案件はココナラテックの2件のみ。1件目はお見送り、2件目も難航。3月も残すところ平日2日(3月30日・31日)で、4月開始の案件がこの2日間で決まる見込みはほぼありません。「3月中旬以降に案件が増える」という期待は、確かに案件は動いていたものの、60代×ASP.NETという条件では恩恵を受けられなかったというのが正直な実感です。ROSCAの担当者が言っていた「決定スピードが早まっている」のは事実でしたが、それは若手やメジャーなスキルセットの話であって、60代の.NETエンジニアにとってはスピードが早まった分だけ、他の候補者に先を越されるリスクが高まったということでもありました。
なお、レバテックフリーランスからのお見送り通知メールの末尾に「レバテックプラットフォーム」というサービスの案内が記載されていたため、アカウントを登録してみました。レバテックプラットフォームはフリーランス市場の動向や案件の傾向を調査できる情報プラットフォームとして活用するつもりで登録しましたが、後日、登録情報をもとに自動的にマッチング検索が行われたようで、「ご提案できる案件の保有がない」との定型文メールが届きました。試しにレバテックプラットフォーム上でASP.NETを検索してみたところ、結果は0件。エイジレスのサイトでもASP.NETが0件だったことを考えると、ASP.NETのフリーランス案件は市場全体として少ない可能性があります。ただし、同じレバテックプラットフォームでC#やC#.NETで検索した際にはリモート可の割合や勤務日数の傾向などのデータが得られていたため、案件自体が「C#」や「.NET」といった別のキーワードで登録されていて「ASP.NET」では検索にヒットしなかっただけという可能性もあります。エージェントの検索システムを利用する際は、ひとつのキーワードで結果が出なくても、関連するキーワード(C#、.NET、MVC等)で試してみることをおすすめします。案件紹介では縁がありませんでしたが、市場調査のツールとしては引き続き活用しています。
試しにC#/C#.NETの関東エリアの案件傾向を調べてみたところ、興味深いデータが得られました。
リモートワークの状況を見ると、一部リモート可が約45%、リモート不可が約40%、フルリモート可が約15%という割合です。フルリモート可はわずか15%で、完全在宅で働ける案件はかなり限られています。一部リモート可が最も多いとはいえ、週に何日かは出社が求められるのが現実です。先日ココナラテックから紹介された「週1出社」の案件は、この市場環境の中では恵まれた条件だったことがわかります。
そしてもうひとつ、はっきりと見えたのが勤務日数の偏りです。「週5日」の案件がダントツで多く、週4日以下の案件は非常に少ない。フリーランスになれば働き方を自由に選べるというイメージがありましたが、実際のフリーランス市場は週5日フルタイム勤務が大前提になっています。
フリーランスとしての準備状況
エージェントへの登録と並行して、個人事業主として活動するための事務的な準備も進めています。
まず、開業届については弥生、freee、e-Taxソフトの3つを使って入力を完了しました。現時点ではまだ提出前の段階ですが、いつでも届出できる状態になっています。
印鑑についても、屋号入りの角印、代表者の丸印、銀行届出用の認印、そして住所のゴム印を一式揃えました。フリーランスとはいえ、契約書の締結や請求書の発行など、印鑑が必要になる場面は意外と多いため、早めに準備しておいて正解だったと思います。
名刺も作成済みです。屋号、氏名、連絡先などを記載したシンプルなデザインで、エージェントとの面談やクライアントとの顔合わせの際にすぐ使えるよう用意しました。
こうした事務的な準備に加えて、案件探しを進める中でフリーランスの契約構造についても学ぶことができました。
会社員時代は、自分が働く会社=給与を支払う会社で、契約関係はシンプルでした。しかしフリーランスの場合、実際に作業する現場(エンド企業)と、報酬を支払う契約先(エージェント企業)が異なるケースが多いということを知りました。エンド企業との間に1社あるいは複数のエージェントが介在する「商流」という構造があり、自分がどの位置で契約するかによって、単価や契約条件に違いが出てきます。
このことを知ったきっかけは、マッチングサイト型のサービスを通じて、面識のないエージェント企業から案件の紹介やスカウトが届いたことです。最初は戸惑いましたが、調べていくうちに、これはフリーランス市場ではごく一般的な仕組みだとわかりました。複数のエージェントがそれぞれの取引先から案件情報を集め、マッチするエンジニアに紹介するという流れです。
フリーランスとして安心して働くためには、契約相手となるエージェント企業がどのような会社かを自分で確認することも大切だと感じました。具体的には、会社の設立年や規模、報酬の支払い条件(締め日と支払日)、商流が何次であるかといった点です。シニア特化型のエージェントのように、担当者と直接面談をして信頼関係を築いた上で案件を紹介してもらえる形であれば安心感がありますし、マッチングサイト型のサービスを利用する場合は、案件内容だけでなく紹介元の企業についても自分で情報を集める姿勢が必要になります。
こうした契約構造の知識は、会社員時代には意識する必要のなかったことです。しかし、フリーランスとして働く以上、自分の報酬がどのような流れで支払われるのかを理解しておくことは、案件選びの判断材料としても、トラブルを未然に防ぐためにも、大切な「準備」のひとつだと思います。
案件探しばかりに気を取られがちですが、事務的な準備を先に済ませ、業界の仕組みを理解しておくことで、いざ案件が決まったときにスムーズに稼働開始できます。これからフリーランスを目指す方には、早め早めの準備をおすすめします。
離職票の受け取りについても、少し書いておきます。「将来的にフリーランスを目指すなら、ハローワークの手続きは不要では?」と思う方もいるかもしれません。しかし、私の現在の状況は少し違います。フリーランスとして案件を探してきましたが、現状では条件に合う案件を見つけるのが非常に困難な状況です。そのため、現在は契約社員などの雇用も視野に入れ、幅広く求職活動を行うことに決めました。「開業届」はまだ提出していません。まずはしっかりと就業先を見つけ、基盤を整えることが最優先。そのための準備として、ハローワークで求職申込を行い、失業給付を受けながら活動を進めることにしました。少しでも早く手続きを始めるため、離職票は郵送ではなく「マイナポータルでの電子受け取り」を希望しました。郵送より数日から1週間ほど早く届くメリットがあるからです。ところが、いざマイナポータルに届いたPDFを確認してみると……。「離職票-1」はあるのに、「離職票-2」の肝心な表面(賃金や離職理由が書かれた部分)が見当たりません。 届いていたのは裏面の説明書きだけという、不完全な状態でした。電子交付の場合、紙と違って「中身を1つずつ開いて確認」しないと書類が揃っているか判別できません。利用される方は、通知が来ただけで安心せず、届いた書類の中身を必ず確認することをおすすめします。
ハローワークに直接出向いて相談したところ、ハローワーク側にはデータが届いており、離職票-2はハローワーク側で印刷してもらうことができました。離職票-1を印刷して持参し、相談用紙に「マイナポータルに離職票-2だけ届いていない」と記入して提出したところ、その場で受付手続きをしていただけました。会社に問い合わせて回答を待つよりも、ハローワークに直接出向いたほうが早い場合もあります。
見えてきた現実
ここまで15社以上のエージェントに登録・面談を進めてきた結果、はっきりとした傾向が見えてきました。
年齢で門前払いされたエージェント: レバテックフリーランス、PE-BANK、Tech Stock(実質無反応)
60代を受け入れてくれたエージェント: エイジレス、SEES、Legacy Force、ココナラテック、ROSCA、IDHフリーランス、フォスターフリーランス
大手・汎用型のエージェントは案件数こそ豊富ですが、クライアント企業が設定する年齢条件をそのまま適用するため、60代のエンジニアはスキルや経験に関係なくフィルタリングされてしまいます。一方、シニア特化型のエージェントでは年齢がハンデにならず、むしろ長年の経験をアピールポイントとして見てもらえます。
つまり、60代のエンジニアにとっては「どのエージェントを選ぶか」が案件獲得の最大のポイントになるのです。
さらにもうひとつ、エージェントとの面談を重ねる中で見えてきたことがあります。それは、ASP.NETのフルリモート案件は市場全体として少ないという現実です。複数のエージェントに「ASP.NET × フルリモート × 60代OK」という条件で相談しましたが、すべての条件を満たす案件はなかなか見つかりません。レバテックプラットフォームの調査でも、C#.NET案件のフルリモート可はわずか15%であることが裏付けられました。そこで、ASP.NETに固執せず.NET系のデスクトップアプリケーション(C#・VB.NET)まで対象を広げるという判断をしました。長年培ったVB.NETの経験を活かせる領域は、Webアプリだけではないはずです。
そしてもうひとつ、案件探しを通じて感じたのは、60代のエンジニアは「開発者」よりも「講師」や「アドバイザー」として見られやすいということです。実際にエージェントから講師案件を提案される場面がありました。長年の経験を「教える」方向で活かしてほしいという需要があるのは理解できますが、開発の最前線で手を動かし続けたいエンジニアにとっては、こうした市場の期待とのギャップも乗り越えるべき壁のひとつです。
レバテックプラットフォームで見えた「週5日がダントツ」という現実も、率直に言って考えさせられるものがありました。フリーランスになったのに、働き方は会社員と変わらないのか。このまま死ぬまでフルタイムで働くのか――。
ここで思い出したのが、東京しごとセンターの「定年後の働き方を考える」というセミナーで講師のキャリアコンサルタントの方がおっしゃっていた言葉です。「定年後は『途轍(とてつ)もない世界』に入る」と。途轍もないとは、普段は「とんでもない」という意味で使われますが、本来の意味はもっと深い。「途」は道の跡、「轍」は訓読みで「わだち」、車輪が残した跡のこと。英語ではこれをキャリア(Career)という。つまり「途轍もない世界」とは、キャリアの形跡のない世界、すなわち「あてがいぶちのない世界」ということになる――。
会社員であれば、会社が案件を用意し、給与を決め、社会保険を半分負担してくれます。定年まではレールが敷かれた世界です。しかし定年後、ましてやフリーランスとして独立すれば、案件も単価も働き方も、すべて自分で切り拓かなければならない。まさに「途轍もない世界」です。
しかし、裏を返せば、道が決められていないからこそ自分で道を選べる世界でもあります。「生涯現役」とは「死ぬまでフルタイムで働くこと」ではないはずです。「生涯現役」とは、自分の意思で、働く量と場所を選び続けることだと、私は考えています。最初は週5日の案件を受けるとしても、実績を積みながら少しずつ自分のペースに近づけていけばいい。その選択肢を持てること自体が、会社員にはないフリーランスの最大の強みです。
――そう書きましたが、正直なところ、現時点でフリーランスのメリットとして実感できているのは「案件を断る自由がある」ことくらいです。希望に合う案件自体が少なく、こちらが自由に選べるような状況にはありません。実際に見ていると、案件の多くは週5日フルタイム・出社が前提で、働き方としては会社員とほとんど変わりません。「フリーランスだから自由」というイメージはありますが、少なくとも今の市場感では、その自由を実感しにくいのが本音です。
もちろん、会社員として就職する場合にも、年齢の壁があることは間違いありません。その点、「生涯現役」をうたっているSES企業であれば、比較的門戸は開かれているように見えます。ただ、実際には求人票に「正社員」と書かれていても、面談の場で「契約社員です」と説明されることがあったり、固定残業代が含まれていたりする企業も少なくありません。
さらに言えば、SES企業に入ったからといって安心できるわけでもありません。案件がなければ待機になるという点では、フリーランスと大きく変わらないからです。営業担当から紹介される案件についても、こちらがまったく経験していない領域だったり、必須スキルが明らかにマッチしていなかったりすることもあります。
つまり、フリーランスでも会社員(SES)でも、「案件がなければ同じ」という根本的な課題は変わらないのです。であれば、自分で案件を選び、自分で単価を交渉し、自分で働き方を決められるフリーランスのほうが、少なくとも「選ぶ自由」だけは手元にある。今はまだその自由を十分に活かせていませんが、実績を積んだ先にこそ、フリーランスの本当のメリットが見えてくるのだと信じて、案件探しを続けています。
振り返ってみると、SES企業には福利厚生や社内研修、評価制度、コーチ制度が充実しているところもあります。私が在籍していたSES企業もそうでした。しかし正直なところ、会社に「やらされている感」がどうしてもありました。研修も評価も、会社の仕組みの中で決められた枠に沿って動いている。それ自体は悪いことではありません。ただ、37年間この業界にいて、60代になった今、残りのキャリアを誰かに決めてもらうのではなく、自分で決めたいという思いが強くなったのです。
年齢的にフリーランスの案件探しが厳しいのは百も承知です。13社以上のエージェントに登録して、面談を重ねて、条件を広げて、それでも3月末の時点でエンドとの面談が一度も実現していない。これが60代フリーランスの現実です。しかし、結果がどうであれ、自ら行動し、案件を選び、フリーランスへ向かおうとしたことに悔いはありません。会社に言われて動くのではなく、自分で決めて動いた。その事実だけでも、この数か月間には意味があったと思っています。
60代の案件探しでは「どのエージェントを選ぶか」に加えて、「スキルの間口をどこまで広げるか」、そして「自分がどう働きたいかを明確に伝えること」も重要なポイントだと実感しています。
案件探しで学んだこと
エージェントへの登録や案件情報の分析を通じて、会社員時代には知り得なかったフリーランス市場の「作法」をいくつか学びました。これからフリーランスを目指す方、特に同世代のシニアエンジニアの参考になればと思い、ここにまとめます。
サイレントお見送りは珍しくない。
フリーランスの案件選考では、お見送りの通知が来ないことがあります。転職エージェントであれば不採用の連絡がWeb上で通知されるのが一般的ですが、フリーランスの業務委託案件では、クライアント企業が別の候補者で決めた場合や、案件自体がなくなった場合に、エージェントからの連絡がないまま自然消滅するケースがあるのです。エントリー後1週間ほど経っても連絡がなければ、自分から状況を確認する。これはフリーランスにとって当然の行動であり、催促ではありません。実際、私もエージェントに状況確認のメールを送ったところ、丁寧に返信をいただけました。待っているだけでは状況は動きません。
「募集背景:交代要員」は注意して読むべき。
案件情報に「募集背景:交代要員」と記載されている場合、前任者の契約満了や本人都合による退場であれば問題ありませんが、現場がハードすぎてリタイアしたケースも含まれます。実際に、ある案件に興味を持って契約先のエージェント企業の口コミを調べたところ、「高稼働案件が多い」「営業フォローが弱い」という情報が複数見つかりました。精算幅が140〜180時間と書かれていても、実態として上限に張り付く稼働が常態化している現場もあり得ます。特にフリーランスの最初の案件では、無理のない環境を選ぶことが長く現役でいるための鍵です。案件情報だけでなく、契約先の企業の評判も自分で調べる習慣をつけることをおすすめします。
エージェント型とマッチングサイト型は使い分ける。
案件探しを通じて、エージェントには大きく「担当者がつくエージェント型」と「自分で検索するマッチングサイト型」の2種類があることを実感しました。エージェント型は担当者が経歴を理解した上で案件を選んでくれるため、スキルマッチの精度が高く、年齢への配慮もあります。一方、マッチングサイト型はキーワードによる自動マッチングが中心で、必須スキルが合わない案件が「おすすめ」として届くことも珍しくありません。60代のエンジニアにとっては、担当者が人の手で経歴をアピールしてくれるエージェント型のほうが圧倒的に相性が良いと感じています。
「精算幅なし(固定給)」「稼働率100%」の案件は慎重に。
案件情報を見ていると、報酬の支払い方式にいくつかのパターンがあることに気づきました。多くの案件では「精算幅:140〜180時間」のように精算幅が設定されています。これは月の稼働時間がこの範囲内であれば固定報酬が支払われ、下回れば減額、上回れば超過分が追加で支払われるという仕組みです。つまり、精算幅はフリーランスの労働時間を守るセーフティネットでもあります。一方で、「精算幅:なし(固定給)」「稼働率:100%(クライアント就業時間に依る)」と記載された案件もあります。これは月の報酬が固定で、クライアントの就業時間に合わせてフルタイムで稼働するという意味です。一見すると安定した収入に見えますが、実態としては残業が発生しても追加報酬がなく、クライアントの就業時間が長ければそのまま長時間労働になるリスクがあります。業務委託という契約形態でありながら、実質的には会社員と同じかそれ以上の拘束を受ける可能性もあるのです。案件情報の「精算幅」と「稼働率」の欄は、単価と同じくらい重要な項目です。見落とさないよう注意してください。
「支払いサイト」は資金繰りに直結する。
エージェントの情報を調べていると、「サイト:15日」「サイト:30日」といった記載を見かけます。最初は何のことかわかりませんでした。これは報酬の締め日から実際に振り込まれるまでの日数を表しており、エージェントごとに異なります。例えば「月末締め翌月15日払い(15日サイト)」のエージェントであれば、4月に稼働した分の報酬が5月15日に振り込まれます。「月末締め翌月末払い(30日サイト)」のエージェントなら、5月末まで待つことになります。会社員であれば毎月決まった日に給与が振り込まれるため、支払いサイトという概念を意識する必要はありません。しかしフリーランスの場合、稼働開始から最初の入金までに1か月半〜2か月かかるのが一般的です。4月1日に稼働を始めた場合、15日サイトのエージェントなら5月15日に最初の報酬が入りますが、30日サイトだと5月末、60日サイトのエージェントであれば6月末まで収入がゼロということになります。つまり、少なくとも1〜2か月分の生活費を手元に確保しておく必要があるのです。同じ案件でもエージェントによって支払いサイトが異なるため、単価だけでなくエージェントの支払い条件も重要な判断材料です。
担当工程の名称で単価が変わる。「基本設計から」と「詳細設計から」の違い。
フリーランスの案件情報を見ていると、「基本設計~テスト」「詳細設計~テスト」のように担当する工程の範囲が記載されています。一般的に、担当工程がより上流であるほど単価が高くなる傾向があります。「基本設計から対応可能」なエンジニアは、要件をシステムの構造に落とし込む設計能力が求められるため評価が高く、「詳細設計から」だと設計方針が決まった後の作業になるため、相対的に単価が抑えられるのです。ここで注意したいのは、現場によって工程の区分や名称が異なるということです。教科書的には「要件定義→基本設計→詳細設計→実装→テスト」という流れですが、実際の開発現場では基本設計と詳細設計が明確に分かれていないケースも珍しくありません。私自身、現在参画している現場では「要件定義→詳細設計→実装→テスト」という流れで、基本設計と呼ばれる工程がありませんでした。しかし実際にやっていた作業の内容――画面設計、DB設計、処理方式の決定など――は、一般的には基本設計に相当するものです。フリーランスの案件ではこの工程名の違いが単価に直結するため、スキルシートや経歴書には工程名だけでなく実際に行った作業の内容を具体的に記載することが大切です。「詳細設計を担当」と書くよりも、「画面設計・DB設計・処理方式の決定を含む設計工程を担当」と書いたほうが、基本設計相当の能力があることが正確に伝わります。
商流の深さと還元率が、お見送りに直結する。
案件探しを進める中で、「商流」という概念がフリーランスの報酬に大きく影響することを学びました。フリーランスの業務委託案件では、エンド企業(実際に働く現場)とエンジニアの間に1社あるいは複数のエージェントが介在します。これを「1次請け」「2次請け」「3次請け」と呼びます。商流が深くなるほど、間に入るエージェントがそれぞれマージンを取るため、エンジニアに渡る金額(還元率)が下がります。ここで重要なのは、還元率の低さがお見送りに直結するということです。還元率が高ければ、「この金額でこのスキルなら、コスパ最高だね!」と採用されやすくなります。しかし2次請け、3次請けと商流が深くなると、同じ予算でもエンジニアの受取額は下がります。金額が下がれば「えっ、こんなに高いお金を払うのに、来るのはこのレベル(金額相応の経験)の人なの?」と判断し、「お見送り」になりやすくなるのです。つまり、エンジニアが「この人でなければ」と選ばれるには、商流が浅く還元率が高い案件であることが重要です。案件を比較する際は、単価だけでなく「商流は何次か」を確認すること。商流が浅いほど、経験が正当に評価され、選ばれる可能性が高くなります。
案件の表示単価は「手取り額」とは限らない。
案件情報に記載されている単価が、そのまま自分の手取りになるとは限りません。私はクラウドソーシング(クラウドワークス)を利用した経験があるのですが、クラウドソーシングでは表示されている報酬金額から手数料が差し引かれて振り込まれます。フリーランスエージェントでも同様に、表示単価とエンジニアの受取額が異なるケースがあり得ます。多くのエージェントはマージンを非公開にしており、案件情報の表示単価はマージンを差し引いた後のエンジニア受取額であるのが一般的です。しかし、中には表示単価がマージン差引前の金額(クライアント支払額)である場合も存在します。したがって、表示単価がマージン差し引き後の受取額なのか、それともこの表示額からさらにマージンが引かれるのかを確認しなければなりません。「税込みか税抜きか」の確認と同様に、「表示単価はマージン込みか別か」も、思い込まずに必ず自分から確認すべき項目です。クラウドソーシングで手数料が引かれる経験をしていたからこそ、この点に気づくことができました。会社員時代には考える必要のなかったことですが、フリーランスとして自分の報酬を守るためには、表示されている数字の「意味」を一つひとつ確認する習慣が欠かせません。さらに注意すべきなのは、求人広告やサイトに掲載されている「還元率」の数字です。あるエージェントでは、フリーランスの月単価還元率が90%(マージン10%)、SES社員(契約社員・正社員)の還元率が83%(マージン17%)と記載されていました。しかし、実際に契約社員として案件に参画する条件を確認したところ、支給額は単価の7割(70%)とのことでした。83%と70%の差の13%分は、社会保険料の会社負担分や交通費などに充てられていると考えられます。つまり、求人広告の83%はマージン17%だけを差し引いた数字であり、社保等の会社負担コスト13%は含まれていないのです。エンジニアが実際に受け取る月給ベースで考えると、マージン17%+社保等13%=30%が差し引かれて70%になる。透明性をうたうのであれば、求人広告にはエンジニアが実際に受け取る70%を記載すべきではないでしょうか。求人広告の「還元率」は、そのまま月給に反映される数字とは限らない。実際にいくら受け取れるのかは、必ず面談や案件紹介の段階で具体的な金額を確認すべきです。
「人月単価」と「契約人月数」で報酬と期間が決まる。
フリーランスの報酬は「人月単価」で提示されます。「1人月」とは、1人のエンジニアが1か月フルタイムで稼働する量のことです。会社員の月給に近い概念ですが、フリーランスの場合は「契約人月数」によって契約期間が決まるという点が大きく異なります。例えば「契約人月数:6人月」で募集1名の案件であれば、1人で6か月間の稼働が見込まれるということです。人月単価が50万円なら、6か月間で合計300万円の契約です。ここで重要なのは、契約人月数が多いほど安定して稼働できるということです。契約人月数が少ない短期案件では、終了後すぐに次の案件を探さなければなりません。フリーランスとして最初の案件を選ぶ際は、単価だけでなく契約人月数(=契約期間の見込み)にも注目することをおすすめします。案件情報に「4月~長期」と書かれていれば長期稼働が期待でき、「来年度より依頼範囲の拡大が予定」といった記載があれば、契約更新の可能性が高い案件だと判断できます。
複数エージェントへの登録は「二重応募」に要注意。
案件探しの間口を広げるために複数のエージェントに登録するのは有効な戦略ですが、登録先が増えるほど「二重応募」のリスクが高まります。二重応募とは、同じ案件に異なるエージェント経由で重複してエントリーしてしまうことです。実際に私が経験したのは、あるエージェントに登録した際に、すでに別のエージェント経由でエントリー済みの案件が「おすすめ」として表示されていたケースです。エージェントによって案件名の付け方が異なるため、一見すると別の案件に見えることがあります。さらに、indeedなどの求人集約サイトにも複数のエージェントの案件が掲載されているため、同じ案件が別々のルートから目に入る機会が増えます。二重応募が発覚すると、クライアント企業に「自己管理ができない人」という印象を与え、両方のエントリーがお見送りになるリスクがあります。さらに、エージェントからの信頼も失いかねません。対策としては、エントリー済みの案件を一覧で記録し、新しい案件を見たときに技術スタック・勤務地・開始時期・募集人数などを照合することです。少しでも似ていると感じたら、エージェントに「すでに別のエージェント経由でエントリーしている案件と同一でしょうか」と確認する。これは失礼ではなく、むしろ自己管理ができている証拠として好印象です。12社以上に登録した私だからこそ実感していますが、登録先が多いほど管理の手間も増えるということを、これから複数登録を考えている方にはお伝えしたいと思います。
口コミサイトの高評価や求人広告の謳い文句を鵜呑みにしない。
エージェントやSES企業を選ぶ際、口コミサイトの評価や求人広告の記載は重要な判断材料です。しかし、それだけで判断するのは危険だと実感しました。口コミサイトの評価は、主にスキルが高く案件に恵まれた現職社員の声が反映されやすい構造になっています。うまくいっている人は高評価を投稿しますが、深刻なトラブルを経験した人は口コミではなく法的手段に訴える場合もあります。実際に、口コミサイトで高評価のある企業でも、過去に労働裁判の判例が公開されているケースがありました。裁判は個別の事情に基づくものであり、それだけで会社を判断すべきではありませんが、口コミの高評価と裁判事例が同じ会社に存在し得るということは知っておくべきです。エージェントやSES企業を選ぶ際は、口コミサイトに加えて、会社名で「判例」「裁判」「事件」と組み合わせて検索してみることをおすすめします。求人広告の「自由な社風」「強制なし」といった謳い文句も、複数の情報源で裏付けを取ることが大切です。
条件緩和メールを送信
3月も下旬に入りました。契約満了まで残り1週間。ココナラテックから紹介された2件は選考が進まず、Legacy Forceの3社提案も面談設定に至らず、エンドとの面談は一度も実現していません。13社以上のエージェントに登録し、面談を重ね、条件を広げてきましたが、3月中に案件が決まる見込みは正直なところ厳しい状況です。
このまま待っていても状況は変わらないと判断し、3月23日、登録済みのエージェント4社(ココナラテック・SEES・Legacy Force・エイジレス)に条件緩和のメールを送信しました。内容は「5月開始も視野に入れたこと」です。4月開始にこだわらず5月まで広げること。当初の希望条件からはかなり譲歩しましたが、案件が決まらなければ何も始まりません。結果、5通すべてから返信がありました。
ココナラテックからは2件の案件について進捗の報告がありました。1件目の案件は、他社経由で別の候補者が先に決まったとのことでお見送り。2件目の案件は、クライアント企業が上流工程の方を優先的に見ているとのことでした。
Legacy Forceからは、3社への提案が年齢の観点から難航しているとの率直な報告がありました。スキルや経験ではなく、年齢で面談にすら進めなかったという現実です。ただし、正直に状況を報告してくださったこと、5月開始案件も含めて方針を切り替えてくださったことには感謝しています。
SEESとエイジレスからは、5月案件も含めて間口を広げて探すとの回答がありました。エイジレスについては、前回の連絡では返事がなく、サイトでASP.NET案件が0件だったため実質終了と判断していましたが、検索キーワードの問題だった可能性もあり、今回の条件緩和で検索範囲が広がったこともあってか、返信が返ってきました。
5通送って5通とも返信が来たことで、3月23日時点の全体状況が明確になりました。条件緩和という「新しい情報」を添えたことで、催促ではなく条件更新の連絡として自然に状況確認ができました。待っているだけでは状況は動きません。エージェントへの連絡は、新しい情報を添えて定期的に行うことが大切だと改めて実感しました。
今後の方針
スキル面でもASP.NETだけでなく.NET系デスクトップアプリケーションまで対象を広げ、柔軟に対応しています。さらに、当初はフルリモートを希望していましたが、市場の実態を踏まえて通勤1時間以内・週5日出社も受け入れる判断をしました。対象時期も4月開始だけでなく5月開始まで拡大しています。間口を最大限に広げた上で、案件を待つ体制です。
ROSCAの担当者によると、4月案件の決定スピードが非常に早まっている状況とのことです。3月中旬以降、企業の新年度予算が確定し始め、案件が次々と決まっていっています。迷っている間に他の人で埋まってしまうリスクがあるため、ROSCAには条件に合う案件への先行エントリーを任せています。
また、案件の単価については、税込みか税抜きか、マージンが表示単価に含まれているか否かで手取り額が大きく変わるにもかかわらず、確認しなければわからないことも学びました。思い込みで進めず、必ず自分から確認することが大切です。フリーランスの収入は社会保険料が全額自己負担になるため、会社員時代の額面と単純比較はできません。手取りベースで冷静に計算し、最初の案件は「実績を作る」という観点も含めて総合的に判断することが大切です。
一方で、アデコフリーランスやテックダイレクトのようにマッチングサイト型のサービスでは、条件設定のチューニングだけでなく、誤操作による意図しない応募や、スキルがマッチしない自動配信の「おすすめ」メールといった課題もあることがわかりました。また、60代エンジニア.comのように登録後一度も返事がなくサイト自体が開かなくなったケースや、エイジレスのように面談まで進んでも案件がゼロというケースもあり、登録しただけで安心はできないことも実感しました。自分から積極的にフォローし、エージェントのサイトの稼働状況も含めて確認し、見切りをつけるべきタイミングを見極めることも大切です。
3月末で契約が満了となりました。15社以上のエージェントに登録し、面談を重ね、条件を広げてきましたが、3月中にエンドとの面談は一度も実現しないまま4月を迎えました。ココナラテックから紹介された1件目はお見送り、2件目・5件目はサイレントお見送り、4件目・6件目は役割ミスマッチやスキル不足で辞退、Legacy Forceの3社提案は年齢で難航、IDHから紹介された1件目は「技術面は問題ないが年齢面で不安」という理由でお見送り、2件目は報酬とスキルマッチの面から辞退、3件目・4件目・6件目・7件目・8件目・9件目もスキル不足や工程の不一致で辞退、5件目はサイレントお見送り、フォスターフリーランスの1件目はスキル面で辞退、2件目は他候補者が先に面談に進んでいたためお見送り、アデコフリーランスから紹介された1件は年齢制限でお見送り、エイジレスフリーランスから紹介された2件はスキル面で辞退。厳しい状況が続きましたが、現在は、ココナラテックから紹介された3件目の7月開始リモート併用案件に加え、アデコフリーランス経由で応募した7月開始フルリモート案件、IT・機電エンジニアに特化した派遣会社のVB.NETリモート併用案件の計3件について結果を待っています。また、日経転職サイトからシニア歓迎の転職エージェントであるグローバル・リサーチにも履歴書・職務経歴書を送付済みです。フリーランスエージェント、登録型派遣、転職エージェントと、あらゆるルートから案件探しを続けています。
4月以降はフリーランスの案件探しに加えて、契約社員などの雇用形態も視野に入れた幅広い活動を進めていく方針です。転職サイトのカジュアル面談制度を活用して、SES企業からのASP.NET案件情報も含めて検討したいと考えています。エイジレスのように、フリーランスと契約社員の両方の案件を扱っているエージェントもあり、雇用形態にこだわらず「自分のスキルを活かせる環境」を最優先に探していきます。
さらに、ハローワークの待期期間が満了し給付制限が開始されたタイミングで、登録型派遣にも登録しました。スタッフサービス エンジニアガイド、アデコ、パソナの3社です。フリーランスの案件探しを諦めたわけではありません。登録型派遣は、案件が決まってから雇用契約を結ぶ仕組みであり、紹介された案件の内容や条件を確認してから参画するかどうかを判断できます。つまり、フリーランスと同じく「案件を断る自由」があるのです。SES企業のように入社してから案件を探すのではなく、案件ありきで契約が始まる。この点はフリーランスの案件探しと共通する考え方です。フリーランスの場合は社会保険料が全額自己負担ですが、登録型派遣の場合は派遣会社の社会保険に加入できるため、手取りベースで考えると派遣のほうが有利になるケースもあります。フリーランスか派遣かという二択ではなく、どちらの案件が自分のスキルを最大限に活かせるかで判断する。雇用形態にこだわらず、選択肢を広げることが、60代のエンジニアにとっては現実的な戦略だと考えています。
ただし、登録型派遣はフリーランスエージェントと比べて、登録完了までに時間がかかる点は注意が必要です。フリーランスエージェントの場合、Webで登録すれば当日〜数日中に面談まで進めることが多いですが、登録型派遣の場合はスタッフIDが発行されるまでに本人確認や登録面談などのステップがあり、案件を紹介してもらえる状態になるまでに時間を要します。派遣も選択肢に入れるのであれば、早めに登録手続きを始めておくことをおすすめします。
もうひとつ、実際に両方を使ってみて感じたのは、案件情報の詳しさの違いです。フリーランスサイトの案件情報は、技術スタック、担当工程、月額単価、精算幅、商流、面談回数、リモート頻度など、エンジニアが自分で判断するために必要な情報がひとまとめに記載されています。一方、派遣の求人情報は業務内容が概要レベルにとどまることが多く、技術スタックの詳細や商流といった情報が記載されていないケースも少なくありません。フリーランスは「自分で判断して案件を選ぶ」ことが前提のため、判断材料となる情報が充実しているのだと思います。派遣の求人で気になる案件があった場合は、応募前に担当者に技術的な詳細を確認することをおすすめします。
一方で、登録型派遣にはフリーランスのエージェントにはない強みもあります。アデコとパソナの登録面談では、担当者からの案件紹介に加えて、自分でサイト上の求人を検索して直接応募してほしいとのことでした。フリーランスのエージェントサイトでは案件情報を閲覧できても、エントリーは担当者を通じて行うのが一般的です。しかし派遣サイトでは、自分で条件を絞り込んで検索し、気になる求人にその場で応募できます。担当者からの紹介を待つだけでなく、自分から能動的に動けるという点は、案件探しのスピードを上げる上でメリットだと感じました。
また、派遣各社の応募後の対応にも違いがありました。アデコは紹介可能な場合のみ最短で翌営業日に連絡があり、MyPageで応募の進捗を確認できます。パソナは案内できる方のみ2営業日以内に連絡があり、10日経過するとエントリー情報がリストから自動削除される仕組みです。つまり、連絡がなければサイレントお見送りということになりますが、「いつまで待てばよいか」の上限が決まっている分、フリーランスのサイレントお見送り(いつまで待てばよいかわからない)よりは親切とも言えます。スタッフサービス エンジニアガイドのMyPageには応募後の進捗確認機能が見当たらず、応募状況を自分で追跡しにくい印象でした。フリーランスの案件探しで学んだ「サイレントお見送りは珍しくない」「自分から状況を確認する」という教訓は、派遣の案件探しでもそのまま当てはまります。
なお、パソナのサイトでASP.NETを検索したところ結果は0件でした。レバテックプラットフォームやエイジレスでもASP.NETで0件だったことを考えると、フリーランスでも派遣でも、ASP.NETというキーワードでは案件がヒットしにくいのは共通の課題のようです。パソナの登録面談では、ASP.NETではなくC#、VB.NET、Windows系といったキーワードで案件を探してもらうよう依頼しました。検索でヒットしなくても、担当者に直接相談すればキーワードの壁を越えて案件が見つかる可能性があります。ただし、C#で広げて依頼すると、今度は畑違いの案件が紹介されてくるという新たな課題も生じました。パソナから紹介された案件は、ある新しい開発言語を用いた先端分野のシステム開発案件でした。案件情報にはC#を含めて複数の言語が並列で記載されており、一見C#でも対応可能に見えましたが、担当者が確認したところ、実際にはその新しい開発言語での実務経験が必須とのことでした。さらに、報酬も希望を大きく下回ることが判明。案件情報の記載と現場が実際に求めるスキルにギャップがあるのは、フリーランスの案件探しで何度も経験してきたことですが、派遣でも同じでした。気になる点があれば必ず確認する。この習慣はフリーランスの案件探しで身につけたものですが、派遣でもそのまま活きています。
3社に登録してみて実感したのは、派遣会社ごとにIT案件の探しやすさが異なるということです。パソナにはエンジニア専用のJOBサーチ(エンジニア求人検索)と、通常のJOBサーチの2つの検索画面があります。エンジニア版で首都圏のITエンジニアを検索したところ結果は0件でしたが、通常版で「システム設計・開発」を検索すると普通に案件が見つかりました。つまり案件自体は存在するのに、検索画面によっては見つからない。パソナで案件を探す場合は、エンジニア版だけでなく通常版のJOBサーチも併用することをおすすめします。なお、パソナから届くメールは「自治体特集」といった事務系求人の案内や、「Career Step Program」というe-learning関連の情報が中心で、ITエンジニア向けの案件紹介メールはあまり届きません。登録面談で紹介していただいた非掲載案件は、担当者が個別に探してくださった貴重な案件だったのだと思います。スタッフサービス エンジニアガイドは、転職サイト経由でスカウトメールが届き、希望に合う案件があることを期待して派遣登録しました。業務経歴書を送付しましたが、その後連絡はいただけていない状況です。スカウトメールが届いたからといって、必ずしも紹介できる案件があるとは限らないということも、案件探しを通じて学んだことのひとつです。結果として、3社の中でITエンジニアの案件を具体的に紹介してくれたのはアデコだけでした。フリーランスのエージェント選びと同様に、派遣会社選びでも「どの会社がIT案件に強いか」「どの検索画面を使えば案件が見つかるか」を見極めることが重要です。
フリーランスの案件探しが厳しい状況の中、派遣でスキルマッチ度の高い案件に出会うこともあります。アデコから紹介された案件は、出社が月2日程度のほぼリモート案件です。私のスキルセットとの相性は非常に良さそうな内容でした。派遣契約のため、交通費支給や社会保険加入がある点も大きなメリットです。手取りベースで考えると、フリーランスで同等の月額単価の案件と比べても、決して見劣りしない条件だと感じました。そのため、今回は応募することにしました。
応募後、アデコの担当者から諸条件の確認があり、条件面を確認した上で、社内選考に進めていただくことになりました。ここで、フリーランスの案件探しと派遣の選考プロセスの違いに触れておきたいと思います。フリーランスの場合、エージェントにエントリーを依頼すると、スキルシートがクライアント企業に提出され、書類選考を通過すればエンドとの面談(顔合わせ)に進みます。一方、派遣の場合は、まず派遣会社の「社内選考」があります。派遣会社が自社の登録スタッフの中から案件に最も適した候補者を選定し、その上で派遣先企業との「職場見学」(顔合わせ)に進むという流れです。なお、法律上、派遣先企業が派遣社員を「面接」して選別することは禁止されているため、「面談」ではなく「職場見学」と呼ばれますが、実質的には業務内容の確認やスキルの擦り合わせが行われます。しかし結果は、「ご経験合わず」によるお見送りでした。社内選考の段階で止まり、職場見学(エンドとの顔合わせ)には進めませんでした。フリーランスの案件探しでは21件の案件に対応してエンドとの面談が一度も実現せず、派遣でも社内選考を通過できなかった。フリーランスでも派遣でも、エンドとの対面は未だ一度も実現していません。
ただし、今回のお見送りとなった案件については、派遣先自体がIT・機電エンジニアに特化した大手派遣会社でした。そこで、その派遣会社へ直接登録を行うことにしました。この会社は、IT・機電分野に強みを持ち、保有案件数も大手の中ではトップクラスです。実際、ASP.NET CoreやC#をはじめとした開発案件も多く取り扱っているようでした。エンジニア向け案件を探すのであれば、IT・機電エンジニアに特化した派遣会社へ登録したほうが、より効率的かつ合理的な選択だと感じました。
登録後すぐに、IT・機電エンジニアに特化した派遣会社から案件紹介が届きました。やはり、IT・機電分野に特化した派遣会社へ直接登録した判断は間違っていなかったと感じます。特に印象的だったのは、案件情報の詳細さです。担当工程、開発環境、チーム体制、勤務条件まで細かく記載されており、一般的な派遣案件というより、フリーランス向けエージェントの案件情報に近いレベルでした。ただし、紹介された案件は画像処理を使用した社内開発の案件で、時給は希望額を大きく上回る、かなり好条件の案件でしたが、必須スキルに「画像処理経験」が含まれており、私にとっては未経験領域です。また、案件にはフロント開発言語も含まれていました。おそらく登録面談時に「ASP.NET開発ではフロント開発言語も使用している」とお伝えした内容から、その言語をキーワードとしてマッチングされたのだと思われます。しかし、ASP.NETのWebフロントエンド開発と、画像処理系で使用されるフロント開発言語では、実際には求められる知識や業務内容が大きく異なります。言語名だけでマッチングされると、結果として“畑違い”の案件が届いてしまう――この課題は、フリーランスでも派遣でも共通していると改めて感じました。そのため、お断りの際には、私の希望領域は「Webアプリケーション・業務アプリケーションにおける設計~開発」であることを、改めてお伝えしました。
すると、IT・機電エンジニアに特化した派遣会社は、前回お伝えしたフィードバックを踏まえ、私の経験に近い案件を2件ピックアップしてくれました。1件目は、VB.NETを含む珍しいフロントエンド開発案件でした。VB.NETが入っている点は興味深かったものの、原則出社かつ短期案件であり、業務内容もフロントエンド中心。また、時給も希望水準を下回っていたため、今回は見送ることにしました。2件目は、ECサイト開発の長期案件です。リモート併用で、条件面だけを見ると比較的希望に近い内容でした。ただ、「複数PJTからスキルに応じてアサイン」「担当領域や開発内容は柔軟に変動」と記載されており、参画後にどのような業務を担当するのかが見えづらく感じました。そのため、こちらも今回は見送る判断をしました。ただ、2回目の案件紹介では、前回よりも私の経験や希望条件に寄せた案件を選んでくれていた点は評価できると感じています。少なくとも、こちらから伝えたフィードバックが案件紹介に反映されるエージェントであることは確認できました。お断りの際には改めて、長期案件・リモートまたはリモート併用・最低希望時給・ASP.NET Core/C#/VB.NET を活かせるWeb・業務系システムの設計~開発を希望していることをお伝えしました。次回以降、さらにマッチ精度が上がることを期待しています。
しかし、4件目の案件紹介は別の担当者から届き、再びミスマッチ感の強い内容に戻ってしまいました。紹介されたのは、汎用系開発言語からオープン系開発言語へのマイグレーション案件です。必須スキルには、汎用系開発言語とオープン系開発言語の双方の開発経験が挙げられていました。確かに、どちらも過去に経験はあります。ただ、汎用系開発言語の実務経験は約30年前、オープン系開発言語も約20年前のものであり、ブランクはかなり長くなっています。さらに、案件で求められていたデータベースについては未経験でした。これまで詳細な希望条件や得意領域をお伝えしてきましたが、担当者が変わると、その情報が十分に引き継がれていないように感じる場面もあります。そのため、お断りの際には改めて希望条件をお伝えしました。担当者が変わるたびに、自分の希望領域や強みを繰り返し共有していく。地道ではありますが、フリーランスでも派遣でも、案件探しではこうした積み重ねが基本なのだと改めて実感しています。
そして5件目、VB.NETのリモート併用案件で、ついにスキルマッチする案件に出会えました。これまで培ってきたVB.NETの経験を、そのまま活かせる内容です。担当工程は詳細設計から単体テストまで。業務アプリケーションの設計・開発という、自分がまさに希望していた領域と合致していました。長期案件で、時給は希望額をわずかに下回るものの、残業代や社会保険、交通費を含めた実質的な条件を考えると、十分に納得できる水準です。ほんのわずかな差で可能性を閉ざしてしまうのはもったいない――そう感じ、迷わずエントリーをお願いしました。
IT・機電エンジニアに特化した派遣会社から紹介された案件は、最初から順調だったわけではありません。1件目は画像処理関連で、これまでの経験とは方向性が異なる案件。4件目は汎用機開発言語のマイグレーション案件で、ブランクのある分野でした。それでも、その都度「自分が希望している領域」を伝え続けた結果、5件目でようやくVB.NET案件にたどり着くことができました。やはり、数を重ねながら希望条件を丁寧に伝え続けることは大切なのだと、改めて実感しています。もし社内選考を通過し、職場見学まで進むことができれば、案件探しを始めて以来、初めて“エンド企業との対面”が実現することになります。
その後、アデコから「週4日在宅可能」という好条件のWebシステム開発支援案件の案内が届きました。リモート比率の高さに加え、「Webシステム開発支援」という内容だけを見ると非常に魅力的です。詳細を確認すると、実際の業務は設計~開発を中心とした実務というより、PMO寄りの支援業務に近い印象を受けました。さらに、使用言語やデータベースについての記載もなく、私の強みであるC#による設計・開発経験をどこまで活かせるのかは正直なところ不透明でした。とはいえ、現状はフリーランス案件でも派遣案件でも、エンド企業との面談が一度も実現していないという厳しい状況です。「Webシステムの開発支援」と明記されている以上、最初から可能性を閉ざしてしまうのはもったいないとも感じました。もし条件や業務内容が合わなければ、その段階で辞退すればよい。そう考え、応募しましたが、結果はお見送りとなりました。開発言語の記載がない案件だったため理由は不明ですが、高単価の案件であり競争率が高かったのかもしれません。
さらに、アデコから「ほぼ完全リモート」という好条件のバックエンド開発案件の案内も届きました。
ただし、案件情報には使用言語の記載がなく、私の得意分野である C#/.NET が採用されているかどうかは不透明です。一方で、案件情報ページの「おすすめ案件」には、フル出社ではあるものの、Webアプリケーション開発案件も掲載されていました。こちらも使用言語の記載はありませんでしたが、業務内容を見る限り、私が希望している「設計~開発の実務」に最も近い案件に感じました。
いずれの案件も言語やフレームワークが記載されておらず、C#/.NETが使われているかどうかは応募してみなければわかりません。フリーランスのエージェントの案件情報と比べると、派遣の求人情報は技術スタックの詳細が不足しがちであることを、ここでも実感しました。アデコのサイトには「お仕事が決まりやすい方は、5件以上のお仕事に応募をされています」との記載があり、間口を広げて応募すること自体が派遣での案件獲得の戦略のひとつだと理解しました。3件とも応募を行いましたが、結果はいずれも見送りとなりました。通知内容は3件とも共通しており、「社内にて総合的に検討した結果、ご案内に至りませんでした」という文面でした。今回応募した案件はいずれも使用言語の記載がなく、具体的にどの点がマッチしなかったのかは分かりません。高単価帯の案件だったため競争率が高かった可能性もありますし、年齢や経験領域とのミスマッチが影響したのかもしれません。ただ、こうした状況でも、間口を広げて応募していくこと自体は間違っていないと感じています。応募しなければ、可能性は最初からゼロのままです。結果として今回はご縁にはつながりませんでしたが、派遣案件においても、条件の良い案件を獲得する難しさを改めて実感する経験となりました。
また、フリーランスエージェントや登録型派遣とは別の切り口として、日経転職サイトからシニア歓迎の転職エージェントである株式会社グローバル・リサーチに応募してみました。創業34年の実績があり、50代の求人が充実しているほか、40代の上級管理職の独占案件も多数保有しているとのことです。応募後すぐに履歴書と職務経歴書の送付依頼があり、送付済みです。フリーランスでもなく派遣でもなく、正社員・契約社員としての転職も含めた幅広い選択肢を持つことが、60代のエンジニアにとっては大切だと考えています。
大手で断られても、それはスキルの問題ではなく、エージェントのビジネスモデルや商流の構造的な問題です。同世代のエンジニアの方がいらっしゃれば、シニア特化型のエージェントだけでなく、60代を受け入れてくれるエージェントを幅広く探してみてください。私自身の経験では、シニア特化型だから案件が見つかるとは限らず、特化型ではないエージェントから案件紹介に至ったケースもありました。大切なのは「シニア特化」という看板ではなく、60代を受け入れる姿勢があり、案件の母数が十分にあり、担当者が積極的に動いてくれるかどうかです。
引き続き、案件探しの進捗はこのブログで共有していきます。
エージェントの皆様へ ― 4月以降の参画先を探しています
現在、2026年4月1日以降に参画可能なASP.NET案件を探しております。IT業界で37年の実務経験があり、直近ではASP.NET Core Razor Pagesを用いた開発に携わっています。レガシーシステムからモダン環境への移行経験も豊富です。
主なスキル:
- ASP.NET Core Razor Pages / ASP.NET MVC / ASP.NET WebForms
- C#、VB.NET、JavaScript、SQL
- Oracle、SQL Server
- Windows Server、IIS
希望条件:
- ASP.NETまたは.NET系デスクトップアプリケーション(C#・VB.NET)の案件
- フルリモート希望(週1〜2出社も可)
- 2026年4月1日以降の参画
ご紹介いただける案件がございましたら、お気軽にご連絡ください。
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